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タンニンって何だろう?

こんにちは。

靴職人見習いの村上です。


靴製作の際、水を張った容器に革を浸し柔らかくすることが多くあります。

その多くは、植物タンニン鞣し(以下、タンニン鞣し)でできた丈夫な革です。例えば、カウンター、トウパフ、ウェルト、インソール、アウトソールです。

水に浸さないとカウンターやトウパフは、踵やつま先の形状に沿わせることが困難ですし、ウェルトは、つま先やべヴェルドウェスト等のカーブに合わせてすくい縫いをすることが困難です。インソールやアウトソールも約5~6mmの厚みがあることや底面の複雑な曲線に沿わせることが困難です。つまり、水分を含むと柔らかくなり、水分が抜けると固くなるといった革の特性を利用して、靴製作をしていると言えます。


先日、タンニン鞣しの革を浸した水を撮影してみました。



透明な水にタンニンが抜け出し、茶色に変色しているように見えます。

タンニンの色が茶系の色なんだろうなを想像するとともにタンニンとは何だろう?と疑問が出てきましたの少し調べてみました。

・タンニンとは、植物から抽出したポリフェノール(植物に含まれる苦味や色味の元となる成分で聞き馴染みがあるもので言えば、カテキンやイソフラボンなど)の一種

・茶葉、渋柿、ワイン等に含まれる

・タンパク質と作用してゼラチン溶液を沈澱させる性質を持つ(鞣しの原理)

・鉄に反応して表面に真っ黒な酸化被膜(タンニン鉄)を作る

・靴の場合、南米産のケブラチョや南アフリカ産のミモザ、欧州産のテェスナット等の樹皮や葉から抽出したタンニンが使用される

書き出すとまだまだありますが、この辺でやめておきます。

いつも使用している材料への知識もしっかりと深めたいと思いました。

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