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靴職人として20年目を迎えて



今から20年前くらい前の話となります。 2004年にイタリアから帰国して、福岡の桜坂に自分の靴の工房を立ち上げました。 新しくホームページを開設した際に併設して、ブログというものを開設しました。 その頃はブログ黎明期であり、ブログそのものをよく理解できていなかったのですが、駆け出し靴職人が日々の業務内容を綴る日誌が珍しいとうことで、ちょっとした話題となりました。 地元の新聞や宝島社から発売された『このブログがすごい!2005』に取り上げられたりなど、モノづくりを生業とする職人はブログで情報を発信すべきという職人ブログの先駆けとなりました。 (※注 別冊宝島の生地の中で書かれたことなので、決して自ら名乗っているわけではありません。) その後、数年間は時折ブログを続けていたのですが、日々の業務を綴る中身が重複してしまったり、ワンパターンになってきたので、ほぼブログそのものを更新しなくなりました。 もっとも読者に対して興味深い文章や、役に立つ内容を書き続けることができていればよかったのですが、その才能も文才もなかったようですし、なんのためらいもなくブログは閉鎖してしまいました。 今思うと、ブログという独特の文体に馴染めなかったというのもあるのではないかと思います。 さて、ここからが本題です。 今年から新たに一人前の靴職人を目指して、我々の工房に一人の若者が入門してまいりました。 20年前に私自身が最初に考えていたことや思っていたことをブログに綴ってきたように、新しく入門してきた彼がどのような考えをもって日々靴を造り、どのような情報を発信するかということで「令和版の靴職人の日誌(仮)」としてバトンタッチすることとしました。 ということで、これからは週1回ペースで、新入りの職人がコラムを更新してまいります。

また、私自身もコラムということで時折文章を綴りたいと思います。



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